＜ 源流部のターゲット ＞

＜ 釣り方 ＞

渓流魚の釣り方は、大きく分けて4種類、テンカラ、フライ、ルアー、餌になります。ただ、どこでも全ての釣り方ができる
かというとそうでもありません。それはフィールドによって釣りをするために必要な空間量が違うからです。源流に進めば進
むほど川幅は狭く、険しい森になっていくので、長い竿を振ったり、フライでループを作るスペースがないと釣りが成立しな
くなります。なのでバックスペースも頭上にもスペースがない源流域では短竿を使うか、現場で長竿を伸ばして提灯釣りをす
るかのいずれかになります。私の場合、ネイティブな魚（天然魚）のみを狙いたいので、ひたすら源流を目指します。結果、
5フィート程度のロッドを使ったルアーゲームとなっています。ザイル（ロープ）やピッケルといった登山装備も伴うので、
険しいコースに入る時は仕舞寸法の短いテレスコのパックロッドをリュックに仕込んで行くこともあります。
渓流釣りのセオリで「ヤマメは瀬で釣れ。イワナは淵で釣れ」という言葉がありますが、源流域ではそんな選択肢はあまりな
いので、前述のセオリを頭の片隅に置きつつ「投げれるところに投げる」というスタイルになります。ただし、狙ったところ
ギリギリにピッタリ投げ入れるキャスト・コントロールは必要になります。
具体的な釣り方ですが、私の場合、至ってシンプルなもので、ミノーを使うかスピナーを使うかぐらいです。ミノーならツイ
ッチを入れたりしますが、スピナーはタダ巻きです。なんの釣りでもそうですが、渓流釣りの場合は特に「魚が居るところに
行く」ことが大変で、それこそが最大のコツです。ポイント＝9割／釣り方＝1割ってとこでしょうか。ただ、ネイティブを
求めれば求めるほど、滑落や危険動物との遭遇などのリスクが増えます。また地域によっては源流魚の生息状態が危機的状況
にあるところも少なくありません。これから渓流釣りをするなら、まず釣りのスタイルを決めて、そのスタイルに合ったフィ
ールドを探すのが良いでしょう。ネイティブに拘らないのであれば、放流区域の広くて安全な場所で釣ることをオススメしま
す。

＜ 道　具 ＞

・ロッド・・・5フィート前後／トラウト・ロッド
・リール・・・1000番クラスの小型スピニングリール
・ライン・・・フロロカーボン2.5〜3lb × 100m
・ルアー・・・3〜5g ミノー or スピナー